バイク業界初のイメージ戦略

ハーレー

ハーレーダビッドソンは、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーに本社を置く通称ハーレーと呼ばれており、1903年に創設されました。

エンジンをかけたときに発する独特の引っ掛け音や迫力ある重低音サウンドを放つV型ツインエンジン、大排気量空冷OHVが特徴のアメリカンスタイルの原型ともいえるバイクです。

また、1912年に日本陸軍が初めて輸入した日本人にとっても馴染み深いバイクでもあります。今やバイク業界でアメリカンスタイルを体現するメーカーですが、かつて80年代からホンダやカワサキをはじめとする日本企業の攻勢を受けました。

価格が高い割に壊れやすいなどという評判が広がり、ブランドも地に落ちていくのです。しかし、90年代に入るとバイクそのものだけでなく、乗り心地を楽しむスタイルを提案することで反撃を開始します。

90年代、日本でも二輪車市場が縮小、バイク業界から大型二輪免許の創設や高速道路2人乗り解禁などが要望されていました。そんな時流に乗ったことやワイルドでたくましいイメージが改めて注目され、2001年には750ccで首位に立つ復活を遂げたのです。

ハーレーはカスタムバイクのベースとしても利用され、純正品に加えてサードパーティのパーツが豊富に揃っており、業者のみならず個人でカスタム化し、自分だけの1台を実現できる魅力を備えたバイク業界の勝ち組メーカーとなったのです。